SEO

諸刃の剣

かつてのSEO業者は

「とにかく上位表示」を目指し、
●検索ヒットだけを狙って本文と関係ない流行キーワード混ぜ込む
●それを見えないようにちりばめたり(一見では見えないように極小サイズの文字、背景と同色にすることもある)、
●意味の無いページを増やしボリュームアップを図る、
●リンク数を増やすことだけを考え中身の無い架空サイトを多数作りリンク数を増やす。
そんなSEO業者が、かつては存在し「それがSEO」という時代もありました。
今でもあります。
しかし、現在それを露骨に行ったらアウトです。 ペネルティをかけられランクダウンどころか検索対象から弾かれることもあります。
今でも、リンク数やキーワードは重視されることに変わりません。
現在はその「中身」が精査され、無意味なキーワードを見えないように仕込んでいないか、キーワードは本文と一致しているか、リンクは有益な関連サイトに飛べるかなどが重視されているようです。
ウエブサイトのプログラムにはキーワードや内容を要約した文章を記す欄があります。
ただし、それは多すぎたり長過ぎたり、本文とかけ離れていてはダメです。
黎明期の検索サイトは、このキーワード欄だけを重視して拾い上げていました。
後に本文も検索対象となり、本文中で多く出現した単語がキーワードと認識されるようになります。
その事実が公になると画面の中に大量の流行語のキーワードを隠す輩が出てきました。
多くの人が話題になったものを知ろうと検索します。
それにつけ込み、本文と関係無かろうと流行語をキーワードとして仕込み「流行に敏感な人」をターゲットに罠を仕掛けました。
文字の色と背景の色を同じにして画面に埋め込み、人間には文字を見えなくするのです。 しかし、プログラム上には文字は存在するためクローラー(自動的にインターネット上の情報を収集して回るプログラム)はそれを情報として認識してしまいました。
そんな逆手をとったことがまかり通っていました。
しかしグーグルも進化します。
小さすぎて読めない文字はNG、背景色と同じ場合はNGとプログラムが判断するようにアルゴリズムは進化していきます。
過度になったり悪意のある情報があると現在のグーグルは即座にそれを見抜き、ペナルティをかけます。真っ逆さまにランクダウンです。
この精度が高く満足後の高い検索結果を出す事が、検索サイトのユーザーを増やし自社収益を上げる事になるのでグーグルも必死です。

監視の目はグーグルだけではありません。
昨今、ニュースとなった医療情報まとめサイト問題ですが、検索ヒット対策が過度となり暴走してしまった挙げ句、グーグルどころか世間から抹殺されてしまった事例です。
とにかく流行ワードをブチ込んだ記事をドンドン書け!
こじつけでもウソでも何でもかまわん!とにかく数打て!!
・・・(会社は責任もたないけどね「ライターが勝手にやりました」)
とにかく検索上位狙ってサイトに誘導しろ!
クリックさせたら勝ちだ!(=広告収入ゲットだぜ!)
と、チョーシに乗った浅はかな考えは潰えてしまいました。

この件の場合、とある医療関係者が声を上げ、世間に拡散して社会問題化しました。
もっと小規模の企業サイトでも偽キーワードで誘導することを続けていれば「だまされた」と思った潜在顧客はサイトをそっと閉じ二度と来てくれなくなる・・・で済めば良いですが、イマドキはツイッターなどで一瞬に悪評を拡散され炎上。 打撃を受けることになります。
他のサイトとのリンクも同じです。
この場合の「リンク数」とは他から当該のウェブサイトがどれだけ外部からリンクされているかです。 こちらからは、いくつリンクを張っても意味はありません。 他者からリンクされていることが必要です。
そして、リンクされたウェブサイトのランクも重要で、先方も良質サイトだとこちらも高評価されるようです。
相手が中身が無いリンク数を増やすためだけのダミーのサイトだと、それも見抜き、幾つリンクされようが意味が無いどころか悪質と見なされペナルティを受けることになります。(日に日に進化してます)

サイトの質はトップレベルドメイン(ホームページアドレス末尾の~.●●)でも判断され、国内では "~ .go.jp" が最強(信用度が高い)と言われます。
これは日本国の政府機関と独立行政法人、特殊法人だけが付けられるドメインで、ここからリンクされているサイトも信頼度が高いという評価を受けているようです。と、言っても普通は一般市民がここからリンクを張られることはありませんけどね。(例)総務省→http://www.soumu.go.jp/
この他にも、行政機関や大手企業や有名サイトからリンクを受けるとポイントが高いと言われます。
この場合、企業の質が問われるかどうかはわかりません。
SEOの深淵に踏み込むためには知識を伴う大いなる決断が必要
・・・かな?
<続く>